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TOEIC900点でも話せない?試験英語と日常英会話の違いと勉強法

TOEIC高得点でも話せない理由と解決策
  • TOEICで高得点をとれているのに英語が話せない
  • いざ外国人を目の前にすると緊張して言葉が出てこない、会話が続かない

私もTOEIC900点、英検準1級を取得していますが、ネイティブの同僚と話すとき「しゃっくりをとめたい」「後部座席に座って」といった日常的な表現ほど出てこなくて困ることが多くありました。

TOEICで高得点を取るにはビジネスやアカデミックな語彙が必要ですが、日常会話では生活に密着した表現や語彙が求められます。

つまり、試験英語で鍛えられる力と、実際の会話で必要な力の間には大きなギャップがあるのです。

英語で日常会話を楽しむためには、試験で培った力に加えて、日常会話で使う表現や瞬発力を磨くことが大切です。

この記事では、TOEIC900点レベルの学習者がなぜ「話せない」と感じるのかを徹底的に分析し、そのギャップを埋めるための具体的な学習法とおすすめの教材を紹介します。

「TOEICで点数はとっているけど、ネイティブとうまく話せない…」と悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

目次

試験英語と日常英会話の間に存在する「語彙」の壁

TOEICで高得点を取るためには、ビジネスやアカデミックな分野を含む幅広い語彙と、高い読解力・リスニング力が必要です。しかし、日常のカジュアルな会話では、また違った種類の語彙や表現が求められます。

日常英会話に必要な語彙の目安は3000~5000語

英語には非常に多くの単語や表現があり、その正確な数を測るのは難しいです。

オックスフォード英語辞典には古語や専門用語も含めて約60万語以上が収録されていますが、日常生活やニュース、ビジネスでよく使われる単語はそのごく一部で、2万〜3万語程度

ネイティブスピーカーの語彙は子どもの頃から少しずつ増えていき、小学校に入る頃には約7,000〜8,000語、中学で1万4,000語、高校卒業時には2万語以上を理解しているとされます。

Aya

大人のネイティブ・スピーカーは、一般的に約2万語から3万5,000語、多い人だとそれ以上の語彙を理解していると言われています。

語彙レベル習得単語数の目安対応する英語レベル
超基礎〜1,000語簡単な挨拶や自己紹介
日常会話3,000〜5,000語日常生活で困らないレベル
ビジネス6,000語〜専門的な内容の理解も可能
ネイティブ10,000語〜新聞、小説、学術書の読解も可能

一方、「日常会話で困らずに話せる」ために必要とされる基本語彙数は、研究によっても異なりますが、一般的に3,000語から5,000語と言われています。

この3,000語〜5,000語は、会話の9割以上をカバーすると言われる、日常で最もよく使われる基本的な単語です。

しかし、ここでいう“3,000〜5,000語”というのは、単語そのものの数ではなく、語族(word family)と呼ばれるまとまりを指していて、派生語や活用形をバラバラに数えるわけではありません。

Aya

例:run, runs, ran, running は1語族として数えます。

“語彙数”には『get rid of〜』『a piece of cake』のようなイディオムや定型表現は含まれないため、この基本語彙数とは別で学ぶ必要があります。

たとえTOEIC対策で1万語以上覚えたとしても、もしその中に「日常的なイディオム」「身近な物の名前」「スラング」といった頻出の基礎的な生活語彙が抜け落ちていたら、実際の会話では、相手の言っていることが理解できなかったり言いたい言葉が出てこない、という状況になりやすいのです。

試験英語と日常英会話で使う語彙にあるギャップ

項目試験英語(TOEIC・英検など)日常英会話
主な文脈ビジネス、職場、アカデミック家庭、友人との会話、生活場面
語彙の特徴フォーマル、抽象的、ニュースや論文で使われるカジュアル、感情的、具体的で身近
economy(経済)、environment(環境)、contract(契約)hang the laundry(洗濯物を干す)、change a diaper(おむつを替える)、backpack(リュック)
よく出る表現ビジネス用語、専門用語、句動詞、イディオム句動詞、イディオム、スラング、フィラー、生活語彙
学習での落とし穴難易度が上がると、より専門的な語彙が多くなる知っていないと「簡単なことほど言えない」場面が多い

TOEICはビジネスシーンや職場を想定した試験なので、ビジネス文書、契約書、アナウンスなど、フォーマルな文脈で使われることが多い単語が中心です。

一方、家族や友人などとの日常英会話では、カジュアルで感情的、そして具体的な表現が多く使われます。

Aya

たとえば、ネイティブスピーカーが日常会話で「我慢する」と言いたいとき、フォーマルな表現の「tolerate」よりも 「put up with」 などの句動詞を自然に使います。

私自身、職場の会議ではなんとかやりとりできても、「子どもがおねしょして大変だった」といった簡単な内容ほど英語にできなかった

同僚「Come on, spill the tea! What happened?(ねぇ、教えてよ!何があったの?)」
私「え?お茶をこぼす?どういうこと?」

などのように、イディオムの表現がわからず会話がかみ合わないことも多くありました。
*Spill the tea(ゴシップや秘密を暴露する、噂話をするという意味)

このように、日常会話の中では、句動詞やイディオム、スラングなどの表現が頻繁に登場します。

句動詞(Phrasal Verbs)

  • 定義:動詞+副詞/前置詞の組み合わせで、ひとまとまりの意味を持つ表現。
  • 特徴:基本動詞に小さな語を組み合わせることで、意味が大きく変わる。

give up(あきらめる)、put off(延期する)、take off(離陸する/脱ぐ)など

イディオム(Idiom)

  • :複数の単語の組み合わせ(動詞に限らない)
  • 特徴直訳では意味がわからない慣用表現

in a nutshell(手短に、簡潔に)、break the ice(場を和ませる)、a piece of cake(とても簡単なこと)など

イディオムは日常的によく使われますが、さらにカジュアルな場面ではスラングも頻出します。

スラング(Slang)

  • :特定の世代・地域・コミュニティで使われるくだけた言葉
  • 特徴くだけた口語表現で、フォーマルな場では不適切なこともあるので注意が必要

crush(好きな人)、lit(最高にイケてる)、hang out(遊ぶ)など

Aya

スラングには性別によって使い分けがあることもあります。話す相手や場面によって、ふさわしい言葉を選ぶ必要があります。

フィラー・口語的な接続詞(Filler / Discourse markers)

  • 定義:会話の流れをつなげたり、沈黙を埋めたりするために使う言葉。日本語の「えーと」「あのー」「まあ」「なんか」に相当。
  • 特徴:意味そのものは薄いが、会話を自然に聞かせる潤滑油の役割を持つ。

you know(ほら、〜でしょ)、like(なんか、〜みたいな)、well(えっと、さて)、kind of(ちょっと、なんか)など

Aya

ネイティブはフィラーをよく使います。フィラーは会話を自然につなげてくれますが、使いすぎると話が長くなりすぎるで注意。

身近なモノの名前: 日用品や台所用品など、生活に直結する語彙

  • 定義:生活に直結する物や行動を表す語彙。
  • 特徴:TOEICやビジネス英語ではあまり出てこないが、日常生活では必須。

家の中:microwave(電子レンジ)、frying pan(フライパン)、laundry detergent(洗剤)
外出先:umbrella(傘)、backpack(リュック)、ticket gate(改札口)

Aya

こうした語彙が抜けていると、日常会話で「言いたいのに言えない」場面が多発します。特に海外生活や旅行ではとても重要です。

もちろん、TOEICや英検などの試験でも句動詞やイディオム、口語表現が一定の頻度で出題されますが、日常会話に比べると少ないのが実情です。

だからこそ、試験勉強で培った知識に加えて、生活に直結する語彙を意識的に学ぶことが大切なのです。

多読は、たくさんの本を読むことで語彙力も自然に上がっていくのでおすすめ。

中級者がスコアはとれるのに英会話で“話せない”と感じる理由

語彙の性質の違いに加えて、「試験」と「会話」では求められる力の方向がまったく違います。
TOEICは聞いたり読んだりして“理解する力”を測りますが、実際の英会話では自分の言葉で“生み出す力”が必要です。

①瞬間的に「シンプルな表現に言い換える力(パラフレーズ力)」が弱い

実際の会話では知らない単語や難しい表現に直面しても、立ち止まってはいられません。

実際の会話で重要なのは「わからなくても、簡単な表現で言い換えて乗り切る力(パラフレーズ力)」です。

たとえば、「この書類の提出期限はいつですか?」という表現が思い浮かばなくても、「When should I turn in this paper?」のように、よりシンプルな英語に言い換えられれば十分伝わります

TOEIC高得点者の中には、複雑な構造や語彙の知識が豊富な一方で、会話の場面では「難しい表現を探す」ことに意識が向きすぎてしまい、シンプルな言い換えができずに会話が止まるケースも多いです。

学校や試験では「正しい単語を使う」ことが求められますが、実際の会話で大切なのは「伝えること」
高度な表現を思い出すよりも、
「Is it like a…?」や「You mean…?」といった簡単なフレーズで瞬間的に言い換える力こそ、スムーズなコミュニケーションのカギなのです。

Aya

英英辞典はシンプルな英語で説明されているので、パラフレーズの参考になりますよ。

②ネイティブのリスニングスピードについていけない

TOEICのリスニングは、明瞭で比較的ゆっくりした音声に調整されているため「TOEICの音声は聞きとれるのに、実際の会話は速すぎて聞き取れない」と感じる人は多いです。理由は大きく2つあります。

省略や音の変化が多い

ネイティブ同士の会話では、単語が辞書通りの発音ではなく「つながる・削れる・弱まる」のが普通です。

  • 連結(リンキング)An appleAn-napple のように聞こえる
  • 脱落(リダクション):next day → nex day などのように子音や母音が聞こえなくなる
  • 短縮形(コントラクション):going to → gonna / want to → wanna

こうした音の変化が重なることで、知っている単語でも全く別の音のように聞こえてしまいます。試験音声はこうした崩れが少なく、発音も明瞭に録音されているため、実際のスピード感とのギャップが大きくなるのです。

スピード(WPM)の違い

会話の速さは WPM(Words Per Minute:1分あたりの語数) で表せます。

  • TOEICリスニング:おおよそ 140〜160 WPM
  • 日常会話(ネイティブ同士):180〜220 WPM が一般的
  • ニュースや講演(TEDなど):200〜250 WPM に達することもある

つまり、TOEICとネイティブ会話のあいだには 40〜60 WPM 以上の差 があるのです。この差は「一文あたり数語多い」程度に思えるかもしれませんが、1分間続くと圧倒的なスピード感の違いとして体感されます。

このスピードと音の変化に慣れていないと、知っている単語でさえ聞き取れなくなります。だからこそ、試験勉強で得た基礎に加えて、「ネイティブの自然なスピードと音の変化」に慣れるトレーニングが欠かせないのです。

Aya

英語特有の音の変化に慣れるには、シャドーイングがおすすめです!

④文法は“知識”ではなく“使えるレベル”に落とし込む必要がある

試験勉強で身につく文法は、多くの場合「知識として理解している」状態にとどまります。
たとえば「現在完了は have+過去分詞」と頭ではわかっていても、会話の中で「東京ディズニーランドに行ったことある?」と聞かれて、とっさに “Yes, I’ve been there once.” が出てくるとは限りません。

つまり、知っている文法と使える文法の間には大きな差があります。

  • 知っている文法:教科書でルールを理解している
  • 使える文法:会話の中で瞬時にその形を使える

この差を埋めるには、「頭の中の知識」を「口から自然に出せる力」に変える練習が欠かせません。

おすすめの勉強法
  1. 教科書の例文を自分の生活に置き換える
     例:“I have been to Paris.” → “I have been to Okinawa.”
  2. 声に出して繰り返す
  3. 瞬間英作文で日本語から英語にすぐ変換する
  4. 実際の会話やオンライン英会話で意識して使ってみる

こうした練習を重ねることで、文法はただの知識から「会話で自然に出せるスキル」へと変わっていきます。

Aya

世界数十カ国の語学学校で正式な教科書として採用されているこの英文法書は、ネイティブの感覚やニュアンスの違いが細かく説明されています。

会話に活かせる自然な例文が豊富に掲載されてるのもポイント!

⑤間違いを恐れる心理的ブレーキ

最後に、最も大きな壁となるのが「間違えるのが怖い」という心理的なブレーキです。

TOEICのような試験では、間違いは「減点」につながります。高得点者は、完璧を求めるあまり、「間違った英語を話したくない」という心理的なブレーキがかかりがちです。

正しい英語へのプレッシャーが強いと言い換えを試す余裕がなくなり、会話がとまって「自分はまだ話せない」と感じやすいです。

会話は「コミュニケーションの道具」であり、多少の文法ミスや語彙ミスがあっても、相手に意図が伝われば成功。

この「完璧主義」を捨て、「伝わればOK」というマインドセットに切り替えることが、流暢さ(Fluency)を身につける上で非常に重要です。

英会話力を伸ばす!おすすめの参考書と学習法

TOEICで身につけた文法力や語彙の基礎をさらに深めて、より自然な英語表現を理解するためのインプット学習法を紹介します。

『 ハートで感じる英文法』:コアイメージで英語の感覚をつかむ

文法問題は解けるのに、実際の会話となると、どの冠詞(a/the)や前置詞(in/on/atなど)を使えばいいか瞬時に判断できない…
たとえば「私は犬が好きです」と言いたいのに、I like dog? / I like dogs? / I like the dog?と迷ってしまう…。

そんな悩みを持つ人におすすめなのが、ハートで感じる英文法』(大西泰斗/ポール・マクベイ)

この本は、現在形と現在進行形の違いや「will」と「be going to」の使い分けなど、難しく感じてしまう文法の概念やニュアンスを、ネイティブスピーカーの感覚そのままに、イラストや例文でわかりやすく解説しています。

「I like dogs」なら犬全般が好き、「I like the dog」なら話題に出ている特定の犬が好き、「I like dog」だと食材としての犬肉が好き——。

こうした微妙な違いをイメージで感覚的に理解できるようになります。

文法や単語にあるそれぞれの核となる意味(コアイメージ)を理解することで、丸暗記に頼らず、自分の言葉で英文を組み立てる力が身に付きます

ネイティブがどう感じているかを知ることで、実際の会話でも迷わず自然な表現が選べるようになるのです。

Aya

同じ著者の『一億人の英文法』も名著ですが、そのエッセンスを凝縮した「ハートで感じる英文法」は、より読みやすくわかりやすいので入門〜中級者向けに特におすすめ

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『Oxford Picture Dictionary』:英語を英語のまま理解できるようになる

『Oxford Picture Dictionary(OPD)』は、文字だけでなくイラストや写真を使って単語の意味を視覚的に説明してくれる絵辞書のこと。

1. 翻訳に頼らない「英語脳」を育てる

OPDは豊富なイラストを見て英単語を直接イメージすることで、日本語を介さず意味をつかめます。

たとえば「cutting board(まな板)」や「drain(排水溝)」などの少し専門的な単語も、絵と結びつけて覚えるから記憶に残りやすく、実際の会話でもとっさの一言がでやすくなります

2. 実生活の「シーン」ごとに、使える単語を効率よく覚える

OPDは「キッチン」「病院」「交通」など、テーマ別に必要な語彙がまとまっており、「病院」では「stethoscope(聴診器)」や「IV drip(点滴)」などをセットで学べます。
生活の流れに沿って覚えることで、会話や英作文でも自然に単語が出てくるようになります。

Aya

OPDは約300ページと内容が充実!気になったテーマから眺めてみましょう。

3. 「音」と「スペル」を同時に覚えて定着

付属の音声で、正しい発音と綴りを同時に確認できます。
ネイティブの発音を聞きながら学ぶことでリスニングにも強くなり、絵を見て発音・スペルを確認する一連の流れが「知っている単語」を「使える単語」に変えてくれます。

『Oxford Picture Dictionary(OPD)』購入時の注意点!新語に対応しているかと音声の有無

OPDにはOxford Picture Dictionary(OPD)は複数の版(エディション)が存在し、それぞれに改訂や拡充が加えられています。
最新の「Third Edition Plus」では最新の語彙とデジタルコンテンツが追加されています。

Third EditionThird Edition Plus(最新版)
収録語彙約4,000語4,200語(新語・最新表現を追加)
構成各ユニットごとにイラスト
+語彙リスト
各ユニットに 「PLUSページ」 が追加(新しいテーマ・会話表現など)
テーマ例基本的な日常生活
(学校・家庭・職場など)
AI・オンライン授業・デジタル機器など、現代的トピックを追加
音声アクセス別売りのCDQRコード対応で音声やデジタル教材にすぐアクセス可能
価格(目安)約3,000〜4,000円約6,000〜7,000円
おすすめタイプまずは基本語彙を身につけたい人最新の語彙やデジタル学習も取り入れたい人
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AIやオンラインなどの新語とデジタルコンテンツを楽しみたい人は最新版がおすすめ。

音声は自分で調べる、まずは基本の語彙から学びたいという人はThird editionがおすすめです。

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『Distinctionシリーズ』:ネイティブがよく使う表現を学ぶ

ATSUさん(Atsueigo)が手がけた『Distinctionシリーズ』は、ネイティブが実際に日常会話やSNS、映画、ドラマで頻繁に使うリアルな表現に特化した教材です。
単なる暗記用の単語帳ではなく、英語を「伝わる英語」へと変えていくための一冊です。

1.ネイティブが多用する「リアルな表現」に特化

収録されているのは、ネイティブが日常生活やメディアの中で実際に使う表現ばかり

だからこそ、海外ドラマを見ているときやネイティブとの会話の中で、「あ、これDistinctionで見た!」という瞬間が本当に何度もあります。

“生きた英語”を学べるのが『Distinctionシリーズ』の最大の特徴です。

2.実践的な「2つの例文」で文脈理解を深める

すべての表現には、日常会話でそのまま使える自然な例文が2つずつ掲載されています。

不自然な英文や難解な例ではなく、「この表現はこの場面でこう使う」というイメージがしっかり定着します。
読みながら使う場面が思い浮かぶので、記憶に残りやすい構成です。

3.「リアルスピード音声」でリスニングの瞬発力強化

付属の音声は、ネイティブ同士の自然な会話に近い、かなり速い速度で録音されています。

TOEICなどのリスニング音声に慣れている人にとってはやや速く感じるかもしれませんが、このスピードに慣れることで、英語の連結や省略にも対応できる“実戦的な耳”が育ちます

Aya

この音声を使ってシャドーイングするのもおすすめです!

4.「語源・由来解説」で丸暗記を防ぎ記憶を定着

すべての表現にその語源や由来の説明がついており、意味をイメージで理解できるのも魅力です。

例えば、 Kick out(〜を追い出す)について

誰かを蹴る(=kick)ことで外に(=out)追いやることから『追い出す』という意味になります

Aya

一度読んだだけで腑に落ちる説明が多く、記憶にも残りやすいです!

5.「英語での同義語」記載でパラフレーズ力向上

すべての表現に英語の同義語(類語)が載っています。これにより、日本語を介さずに英語を英語で理解する習慣がつき、さらにパラフレーズ(言い換え)能力が鍛えられます。

パラフレーズ(言い換え)力が鍛えられることで、会話中に言葉が詰まったときも別の表現で自然に言い換えられるようになります。

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アウトプット練習で「自分の言葉」にする方法

インプットした知識を“使える英語”に変えるためには、段階的なアウトプットが欠かせません。
ここでは、負荷を少しずつ高めながら「英語を自分の言葉にする」4つのステップを紹介します。

ステップ鍛えられる力難易度目的
英語日記、独り言習慣化・抵抗感の克服★☆☆英語脳の準備
瞬間英作文文法・瞬発力★★☆話すための土台
AI英会話アプリ実践・フィードバック★★★会話力の強化
実際の英会話応用・リアル対応力★★★本番力の習得
Aya

知識を頭の中にとどめるのではなく、「口と脳がつながる」感覚をつくることがポイントです。

①最初のステップ:英語日記や独り言で表現を試してみる

まずは、プレッシャーの少ない環境で英語を口にする・書く習慣をつけましょう。
完璧を目指す必要はありません。「とりあえず言ってみる」ことから始めてOKです。

  • 独り言(シャドーイングの応用)
     通勤中や家でのスキマ時間に、頭に浮かんだことを英語で言ってみます。
     たとえば「今日のランチは何にしよう?(What should I have for lunch today?)」のような簡単な一言からで十分。
     言えなかった表現は、後で調べて「どう言えばよかったか」をメモしておきましょう。
  • 英語日記
     1日3行でもOK。自分の出来事や気持ちを英語で書く練習です。
     目標は「今日覚えた単語や表現を1つ使ってみる」こと。
     インプットを自分の文脈で使うことで、記憶に深く残ります。

②瞬発力を鍛える:瞬間英作文で言い換えの練習をする

独り言で英語を口に出すことに慣れたら、次はスピードと反射力を鍛える段階です。
TOEIC上級者が苦手としやすい「瞬間的に言い換える力(パラフレーズ力)」を磨きましょう。

  • 簡単な日本語文(中学レベル)を見る
  • 3秒以内に英語にして声に出す
  • 模範解答を確認し、すぐ次の文へ進む

この練習では、正確さより「瞬時に言葉を出すこと」を重視します。脳と口を直結させるような感覚で繰り返すうちに、言いたいことをシンプルな英語で素早く表現できるようになります。

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③自然さの向上:AI英会話アプリ『スピーク(Speak)』で自然な英語を身につける

瞬間英作文で英語を口に出すスピードがついてきたら、次は自然に話せる力を伸ばす段階です。
自分の英語が正しいか不安なときは、AI英会話アプリ『スピーク(Speak)』を使うのがおすすめ。

AI相手に、気兼ねなくたくさん話す練習ができる

スピーク(Speak)ではAIを相手に、実践的なロールプレイやフリートークが行えます
人間相手ではないため、間違いを気にせず思い切って話すことができ、自信を持って大量にアウトプットするトレーニングに最適です。

ネイティブが使う自然な表現を身につける

あなたが話した英文に対して、AIがネイティブスピーカーが実際によく使う自然で口語的な言い回しを提案してくれます。
これにより、「教科書英語」から「リアルな会話英語」へとスムーズにステップアップできます。

即時フィードバックで発音・文法を改善

スピーク(Speak)は、あなたの発音や文法をリアルタイムでチェックしてくれます。
その場で修正点がわかるため、変なクセがつくのを防ぎつつ、リスニングで覚えた「音」を自然にアウトプットする練習ができます。

自動生成される復習レッスンで定着を促す

会話中に詰まった箇所や指摘された内容をもとに、あなた専用の復習レッスンを自動で作ってくれるのも大きな特徴です。
弱点を繰り返し練習できるため、学んだ表現が確実に「自分の言葉」として定着していきます。

スピーク(Speak)を使うメリット
  • 間違いを気にせず、たくさん話せる
  • 24時間いつでも好きなタイミングで練習できる
  • 自然な表現をすぐに学べる

AI相手だからこそ、プレッシャーなく安心して話せるのが魅力です。
スピーク(Speak)で自分の英語を客観的に見直し、自然な表現の引き出しを増やしておくことで、次のステップ――実際の英会話にも自信を持って臨めるようになります。

④最終ステップ:実際の英会話でコミュニケーション力を磨く

オンライン英会話や英会話カフェ、言語交換などを活用して、実際に人と話す練習をしましょう

この段階で大切なのは、「正確に話すこと」ではなく、「伝えること」
相手の反応を見ながら、自分の言葉でやり取りする経験が大切です。
学んだ表現を積極的に使い、会話の中で“自分の英語”を磨いていきましょう。

まとめ|「理解できる英語」から「話せる英語」へ

TOEICで高得点を取っていても「話せない」と感じるのは、試験英語と日常英会話のあいだにある “語彙・スピード・運用力” のギャップが原因です。

この差を埋めるには、次の3つのインプットが不可欠です。

学習の目的学ぶ内容・強化ポイントおすすめ教材・方法
日常語彙の強化口語表現・句動詞・生活語彙を中心に、日常で使う英語を増やす『Oxford Picture Dictionary』『Distinctionシリーズ』など
スピード慣れの強化ネイティブの自然な速さ・音の変化に慣れ、リスニング処理速度を上げるシャドーイング練習
文法知識を使えるレベルへルールとしての文法を、感覚的に使えるレベルまで落とし込む『ハートで感じる英文法』
『マーフィーのケンブリッジ英文法』など

そして、インプットした知識を「使える英語」に変えるには、段階的なアウトプット練習が欠かせません。

「英語を自分の言葉にする」4つのステップ
  1. 英語日記や独り言で表現を試す
  2. 瞬間英作文で言い換え力を鍛える
  3. AI英会話アプリ『スピーク(Speak)』で自然な英語を身につける
  4. オンライン英会話で実際の会話に挑戦
Aya

すべてを一度に始める必要はありません。「自分が苦手だな」と感じる部分から少しずつ始めましょう!

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